これがすべてを変える (上)
資本主義 vs. 気候変動(全2巻)
地球温暖化・気候変動という人類最大の危機.元凶は単にCO2ではなく,資本主義そのものである.
地球温暖化・気候変動という人類最大の危機.元凶は単にCO2ではなく,資本主義そのものである.私たちに残されたのは不可能を成し遂げるためのぎりぎりの時間.でも今なら間に合う.そしてそれは,すべてを変えるチャンスになる.前作『ショック・ドクトリン』で世界を驚愕させたジャーナリストによる,地球と人類の未来を考える上で必読の書.
序 章 気候変動によってすべてが変わる
民衆によるショック
最悪のタイミング
エネルギーだけの問題ではない
否定からの脱却
第一部 最悪のタイミング
第1章 右派は正しい(ライト・イズ・ライト)――気候変動にはらまれた大変革のパワー
受け入れられない真実
カネにまつわる話
プランB ──温暖化する世界で金を儲けろ
ゾッとするほど冷たい世界
保守派への迎合
世界観の闘い
第2章 ホットマネー――自由市場原理主義はいかにして地球の温暖化を促進したか
気候より商売優先
壁が崩壊し、排出量は上昇する
貿易と気候──二つの孤立
安い労働力と汚いエネルギーのパッケージ取引
自ら墓穴を掘る運動
拡大から安定へ
思いやりのある経済を育て、思いやりのない経済を縮小する
第3章 民間から公共へ――新しい経済への移行を阻むイデオロギー的障害を克服する
公的領域の再建と刷新
汚染者負担
第4章 計画と禁止――見えない手を叩き、運動を起こす
雇用創出のための計画
電力/権力(パワー)のための計画
あのドイツの奇跡について……
「ノー」の言い方を忘れない
「問題」ではなく枠組み
第5章 採取/搾取主義を超えて――内なる気候変動否定派と対峙する
究極の採取/搾取主義的関係
左派の採取/搾取主義
聞き逃されてきたいくつかの警告
第二部 魔術的思考
第6章 根(ルーツ)ではなく実(フルーツ)――大企業と大規模環境保護団体(ビッグ・グリーン)の破滅的な一体化
環境法の黄金時代
一九八〇年代の急転換
ビジネスと手を組む環境保護運動
消費者パワーで解決?
フラッキングと燃える橋
汚染の取引
原 注
民衆によるショック
最悪のタイミング
エネルギーだけの問題ではない
否定からの脱却
第一部 最悪のタイミング
第1章 右派は正しい(ライト・イズ・ライト)――気候変動にはらまれた大変革のパワー
受け入れられない真実
カネにまつわる話
プランB ──温暖化する世界で金を儲けろ
ゾッとするほど冷たい世界
保守派への迎合
世界観の闘い
第2章 ホットマネー――自由市場原理主義はいかにして地球の温暖化を促進したか
気候より商売優先
壁が崩壊し、排出量は上昇する
貿易と気候──二つの孤立
安い労働力と汚いエネルギーのパッケージ取引
自ら墓穴を掘る運動
拡大から安定へ
思いやりのある経済を育て、思いやりのない経済を縮小する
第3章 民間から公共へ――新しい経済への移行を阻むイデオロギー的障害を克服する
公的領域の再建と刷新
汚染者負担
第4章 計画と禁止――見えない手を叩き、運動を起こす
雇用創出のための計画
電力/権力(パワー)のための計画
あのドイツの奇跡について……
「ノー」の言い方を忘れない
「問題」ではなく枠組み
第5章 採取/搾取主義を超えて――内なる気候変動否定派と対峙する
究極の採取/搾取主義的関係
左派の採取/搾取主義
聞き逃されてきたいくつかの警告
第二部 魔術的思考
第6章 根(ルーツ)ではなく実(フルーツ)――大企業と大規模環境保護団体(ビッグ・グリーン)の破滅的な一体化
環境法の黄金時代
一九八〇年代の急転換
ビジネスと手を組む環境保護運動
消費者パワーで解決?
フラッキングと燃える橋
汚染の取引
原 注
Naomi Klein(ナオミ・クライン)
1970年,カナダ生まれのジャーナリスト,作家,活動家.デビュー作『ブランドなんか,いらない』は,企業中心のグローバリゼーションへの抵抗運動のマニフェストとして世界的ベストセラーになった.アメリカのイラク戦争後の「復興」に群がる企業の行動に注目したことがきっかけとなった大著『ショック・ドクトリン――惨事便乗型資本主義の正体を暴く』は,日本でも多くの読者に受け入れられた.本書『これがすべてを変える』を刊行後,2017年6月には,トランプ大統領の出現に黙ってはいられないとして No Is Not Enough を緊急出版した.2016年,シドニー平和賞受賞.2017年に調査報道を手がける米ネット・メディア「インターセプト」に上級特派員として参加,他に『ガーディアン』『ネーション』などさまざまな媒体で記事を執筆している.
1970年,カナダ生まれのジャーナリスト,作家,活動家.デビュー作『ブランドなんか,いらない』は,企業中心のグローバリゼーションへの抵抗運動のマニフェストとして世界的ベストセラーになった.アメリカのイラク戦争後の「復興」に群がる企業の行動に注目したことがきっかけとなった大著『ショック・ドクトリン――惨事便乗型資本主義の正体を暴く』は,日本でも多くの読者に受け入れられた.本書『これがすべてを変える』を刊行後,2017年6月には,トランプ大統領の出現に黙ってはいられないとして No Is Not Enough を緊急出版した.2016年,シドニー平和賞受賞.2017年に調査報道を手がける米ネット・メディア「インターセプト」に上級特派員として参加,他に『ガーディアン』『ネーション』などさまざまな媒体で記事を執筆している.
書評情報
週刊読書人 2017年11月24日
図書新聞 2017年11月18日
信濃毎日新聞 2017年10月29日
朝日新聞(朝刊) 2017年10月15日
中國新聞 2017年10月15日
愛媛新聞 2017年10月15日
熊本日日新聞 2017年10月8日
山梨日日新聞 2017年10月8日
日本農業新聞 2017年10月1日
日刊ゲンダイ 2017年9月13日
図書新聞 2017年11月18日
信濃毎日新聞 2017年10月29日
朝日新聞(朝刊) 2017年10月15日
中國新聞 2017年10月15日
愛媛新聞 2017年10月15日
熊本日日新聞 2017年10月8日
山梨日日新聞 2017年10月8日
日本農業新聞 2017年10月1日
日刊ゲンダイ 2017年9月13日