幽霊塔

古い洋館にそびえる時計塔と,謎多き絶世の美女.宮崎監督が波乱万丈の怪奇大ロマンの世界へと読者を誘う.

幽霊塔
著者 江戸川 乱歩 , 宮崎 駿 カラー口絵
ジャンル 書籍 > 単行本 > 創作作品(小説・詩・戯曲)
書籍 > 児童書
対象年齢 > 中学生から
刊行日 2015/06/05
ISBN 9784000254199
Cコード 0093
体裁 A5 ・ 上製 ・ カバー ・ 318頁
定価 2,200円
在庫 在庫あり
長崎の片田舎に建つ古い西洋屋敷に,幽霊が出ると噂される複雑なつくりの時計塔がそびえていた.北川光雄はそこで絶世の美女,野末秋子と出逢い,魅了されていくが…….謎につぐ謎,手に汗握る波乱万丈の翻案小説.中学生の頃に耽読したという宮崎駿監督が,渾身のカラー解説口絵で,怪奇大ロマンの世界へと誘う.[カラー16頁]


■内容紹介
 長崎の片田舎に建つ古い西洋屋敷に、幽霊が出ると噂される時計塔がそびえていた。江戸末期の大富豪が巨万の富を隠すために建てたもので、ひどく複雑な構造だという。いわく付きの場所を買い取った退職判事の名代で屋敷を訪ねた青年北川光雄は、そこで神秘的な美女野末秋子と出逢い、虜になっていくが……。
 謎につぐ謎、手に汗握る波乱万丈の展開で、一度読みだしたら止まらない全42章。結末はみごとな大団円。
 中学時代に『幽霊塔』を耽読し、時計塔のからくりと、絶世の美女をめぐるロマンスに憧れた宮崎監督は、映画「ルパン三世 カリオストロの城」のモチーフにその要素を取り込んでいます。
 そして60年ぶりに再読し、今回はなんと、時計塔をつくると宣言! かくして、三鷹の森ジブリ美術館(予約制)では「幽霊塔へようこそ展」(2015年5月末から2016年5月予定)の開催が決まりました。そびえ立つ時計塔は和時計。子どもたちには幽霊塔の迷路が用意されています。
 本書は、その展示パネル用に宮崎監督が描き下ろしたコマ割り漫画風の解説を、カラー口絵(全16頁)として収める珠玉の1冊。監督のハンパでない情熱が、乱歩の怪奇大ロマンの世界へと読者を誘います。

書評情報

東京新聞(朝刊) 2017年11月6日
ながさきプレス 2017年10月号
図書新聞 2015年12月19日号
図書館教育ニュース 2015年11月18日号
ar 2015年11月号
毎日新聞(朝刊) 2015年8月2日
ダ・ヴィンチ 2015年8月号
ダ・ヴィンチNEWS 2015年7月29日掲載
ページトップへ戻る