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岩波科学ライブラリー

サンプリングって何だろう

統計を使って全体を知る方法

データは全体の一部しかないのに,なぜ全体がわかるのか.正しいサンプリングのしくみが納得できる.

サンプリングって何だろう
著者 廣瀬 雅代 , 稲垣 佑典 , 深谷 肇一
通し番号 271
ジャンル 書籍 > 自然科学書 > 岩波科学ライブラリー
書籍 > 岩波科学ライブラリー > 数学
シリーズ 岩波科学ライブラリー
刊行日 2018/03/06
ISBN 9784000296717
Cコード 0341
体裁 B6 ・ 並製 ・ カバー ・ 116頁
在庫 在庫あり
データがなければAI研究も始まらない.ビッグデータ解析といえども,扱うデータはあくまでも全体の一部だ.その一部のデータからなぜ全体がわかるのか.データの偏りは避けられるのか.統計学の基本中の基本であるデータの集め方,すなわちサンプリングの考え方やしくみを社会調査や生態調査の例を使ってわかりやすく解説する.
まえがき

第1章 サンプリングの有用性──その科学的根拠
 水槽内にあるBB弾の黒玉の数/BB弾サンプリング/非復元単純無作為抽出法/だいたい同じとは?/BB弾サンプリング実験/BB弾サンプリング実験データの視覚化/サンプルサイズによる推定精度の変化/大数の法則/中心極限定理/実践面でのサンプリングの問題/おわりに
 コラム◉非復元単純無作為抽出法と復元単純無作為抽出法の違い
 コラム◉Σの意味
 コラム◉連続性補正法

第2章 世の中の動向を捉える──社会調査とサンプリング
 社会調査とは何か?/適切な調査対象を選ぶことが重要/実際に誰を調査するのか?/BB弾サンプリング実験を社会調査に置き換えて考えてみる/有意抽出法と無作為抽出法/社会調査における単純無作為抽出法/社会調査の現場で用いられているサンプリング法/社会調査の現状と直面している困難/おわりに
 コラム◉サンプル数とサンプルサイズの違い
 コラム◉日本人の“家”意識の変化

第3章 生物を数える──生態調査におけるサンプリング
 すべてを数えるのは難しい/捕獲再捕獲法/個体数推定の仕組み/背景にある前提/綿密な計画が必要な野外調査/さまざまな捕獲再捕獲法/生態調査と社会調査/個体数推定のためのサンプリング法/おわりに
 コラム◉野生生物を守る法律
 コラム◉リンカーン─ペテルセン推定量は捕獲再捕獲法の出発点
 コラム◉調査区画のサンプリング

もっと深く学びたい人に向けて──文献案内

あとがき
廣瀬雅代(ひろせ まさよ)
1986年生まれ.統計数理研究所データ科学研究系助教.統計的理論を用いた,小区分ごとの統計的推測法の研究やその応用に携わる.

稲垣佑典(いながき ゆうすけ)
1981年生まれ.統計数理研究所データ科学研究系特任助教.社会調査と実験を用いて,人間の意識・行動と社会制度の関連性を解明する研究に携わる.

深谷肇一(ふかや けいいち)
1984年生まれ.日本学術振興会特別研究員(PD)および統計数理研究所データ科学研究系外来研究員.統計的手法を用いて海産無脊椎動物など野生生物の分布や数の変動の研究に携わる.

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