原爆死の真実

きのこ雲の下で起きていたこと

八月六日,人びとはどのように死んでいったのか? 原爆で殺されること,その本当の酷さが初めて解明される.

原爆死の真実
著者 NHKスペシャル取材班
ジャンル 書籍 > 単行本 > 社会
刊行日 2017/07/25
ISBN 9784000612081
Cコード 0036
体裁 四六 ・ 並製 ・ カバー ・ 202頁
在庫 品切れ
8月6日,原爆投下3時間後に撮影された写真から再現される地獄の真実.人びとはどう逃げ,何を目にし,どんな音を耳にし,どのような苦痛を耐え忍び,あるいは力尽きていったのか.緻密な証言収集に科学的分析を加え,原爆によって人はどう死んでいったのか,その本当の酷さを解明.人類史上初めての使用から70年以上経ってなお,いまだ拡散する核兵器の非人道性を明らかにする.


■再現動画
 本書の元になったテレビ番組「NHKスペシャル「きのこ雲の下で何が起きていたのか」」では、原爆投下3時間後に広島の御幸橋で撮影された写真から、CGにて再現動画を作成しました。その動画を下記にてみることができます。

はじめに

第一章 きのこ雲の下の二枚の写真
 原爆投下三時間後の写真
 「涙でファインダーがくもった」
 御幸橋は壊滅地帯の出口だった
 コラム① 「地獄の再現」は、証言者がいたからこそ実現した

第二章 橋の上には凄惨な光景が広がっていた
 少女は動かなくなった赤ちゃんを抱いていた
 「どこに逃げればいいのか」それだけを考えていた
 瀕死の重傷を負って
 あれは「死の前の光景」だった
 コラム② 私たちは八月六日、御幸橋を通った

第三章 写真にはどのような〝痛み〟が写し出されているか
 「科学の力」で原爆の実相を浮かび上がらせる
 人間が感じる最大の痛み、〝フラッシュ・バーン〟
 写真は〝原爆の非人道性〟を物語る
 放射線による影響は出ていたか
 コラム③ 対談 熱傷の専門家×原子核物理学者

第四章 橋の上は、命を救う最前線だった
 御幸橋は、救護の拠点となっていた
 広島に入った特攻兵を皮肉な運命が待っていた
 命の選別が行われた
 似島に運ばれて
 コラム④ 水をあげるか、あげないか。それは究極の選択だった

第五章 私は友を置いて橋へと逃げた
 がれきの下で校歌の合唱が始まった
 橋の上にいたのは、一〇代の少年少女たち
 最大の犠牲者は中学生だった
 悔いを抱えて
 コラム⑤ 写真が写し出す〝悲しき物語〟

終 章 原爆は市民の上に落とされた
 公表になぜ七年もかかったのか
 世界で唯一の写真は、訴え続ける
 「被爆の真実」は伝わっているか
 コラム⑥ 差別を超えて

あとがき
参考文献

書評情報

月刊全労連 2018年1月号(251号)
聖教新聞 2017年9月9日
公明新聞 2017年8月28日
北海道新聞 2017年8月20日
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