メディアに操作される憲法改正国民投票

現行の憲法改正国民投票法には,投票運動期間中の広告規制の不在という致命的欠陥がある.これを放置したら一体何が起こるのか.

メディアに操作される憲法改正国民投票
著者 本間 龍
通し番号 972
ジャンル 書籍 > 岩波ブックレット > 法律
刊行日 2017/09/05
ISBN 9784002709727
Cコード 0336
体裁 A5 ・ 並製 ・ 64頁
定価 572円
在庫 在庫あり
支持率が落ちるも改憲に固執する安倍首相.だが,現行の憲法改正国民投票法には致命的欠陥がある.投票運動期間中の広告規制がほとんど存在しないのだ.改憲派のメディア戦略を一手に握るのが電通であることもあまり知られていない.これらを放置したら一体何が起こるのか.手遅れにならないために,第一人者が警鐘を鳴らす.
はじめに
第1章 国民投票法の概要と広告の役割
第2章 現行国民投票法の問題点「広告は無制限」の危険性
第3章 メディア規制の具体案と欧州諸国の規制例
第4章 衆参憲法審査会と民放連への要望
おわりに

〈付録〉 日本国憲法の改正手続に関する法律(抜粋)
本間龍(ほんま りゅう)
著述家.1962年,東京生まれ.博報堂で18年間,一貫して営業を担当.2006年同社退職.博報堂時代の経験から,原発安全神話を作った広告を調査し原発推進勢力とメディアの癒着を追及.また,東京オリンピックなど様々な角度から大手広告代理店のメディアへの影響力の実態を発信するなど,幅広く活動.主な著書に,『名もなき受刑者たちへ』(宝島社),『転落の記』(飛鳥新社),『電通と原発報道』『原発広告』『原発広告と地方紙』(以上,亜紀書房),『大手広告代理店のすごい舞台裏』(アスペクト),『原発プロパガンダ』(岩波新書)など.近刊に『電通巨大利権』(サイゾー).
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