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日本の古代国家

古代の国家はいかなる構造だったのか.律令国家成立期の外交・王権・首長制等に迫り,古代国家研究の枠組みを作った基本文献.

日本の古代国家
著者 石母田 正
通し番号 青436-2
ジャンル 書籍 > 岩波文庫 > 青(歴史・地理)
刊行日 2017/01/17
ISBN 9784003343623
Cコード 0122
体裁 文庫 ・ 570頁
在庫 在庫あり

日本の古代国家はどのような構造だったのか.中国・朝鮮との緊張関係は,内政にいかなる影響を与えたのか.大王と国造,天皇制と官僚制,軍事と農事,租税と共同体…….推古朝から大化改新を経て律令国家の成立に至る過程に,首長制の切り口で正面から迫った本書は,今なお古代国家を論じるに避けて通れぬ必読文献である.(解説=大津透)

はしがき

第一章 国家成立史における国際的契機  
 第一節 交通の問題戦争と内乱の周期  
 第二節 権力集中の諸類型推古朝  
 第三節 二つの方式大化改新  
 第四節 第二の周期天平期  

第二章 大化改新の史的意義 
 第一節 改新の課題史料批判の問題  
 第二節 人民の地域的編成王民制から公民制へ  
 第三節 改新と東国首長層  
 第四節 改新政権の軍事的性格  
 第五節 権力構造について  

第三章 国家機構と古代官僚制の成立  
 第一節 過渡期としての天智朝  
 第二節 「政ノ要ハ軍事ナリ」天武・持統朝  
 第三節 東洋的専制国家天皇制と太政官  
 第四節 古い型の省と新しい型の省  

第四章 古代国家と生産関係  
 第一節 首長制の生産関係  
  1 第一次的生産関係としての首長制  
  2 徭役労働  
  3 田租と調の原初形態  
  4 班田制の成立  
  5 首長制の生産関係の歴史的特質について  
 第二節 国造制と国家の成立過程  
  1 生産力の発展と階級分化  
  2 国造制および国造法の成立  
  3 生産関係の総括としての国家  

注  
あとがき  
付録(大化改新詔関連史料、国造表、関連地図)
解説(大津透) 
事項索引

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