電子書籍対応

論理哲学論考

「語りうるもののみ語り,語りえぬものは沈黙のうちにそれを引き受け,生きること.」〈天才〉が生前刊行した唯一の哲学書.

論理哲学論考
著者 ウィトゲンシュタイン , 野矢 茂樹
通し番号 青689-1
ジャンル 書籍 > 岩波文庫 > 青(哲学・教育・宗教)
日本十進分類 > 哲学/心理学/宗教
刊行日 2003/08/19
ISBN 9784003368916
Cコード 0110
体裁 文庫 ・ 並製 ・ カバー ・ 256頁
在庫 在庫あり
「語りえぬものについては,沈黙せねばならない」という衝撃的な言葉で終わる本書は,ウィトゲンシュタイン(1889-1951)が生前に刊行した唯一の哲学書である.体系的に番号づけられた短い命題の集積から成る,極限にまで凝縮された独自な構成,そして天才的な内容.まさに底知れぬ魅力と危険をはらんだ著作と言えよう.


■編集部からのメッセージ
 ウィトゲンシュタイン(1889-1951)の『論理哲学論考』の最後の言葉「語りえぬものについては,沈黙せねばならない」は,実に印象的かつ魅力的なフレーズですが,この哲学書を本当の意味で理解するとなると,大変な困難にぶつかります.極限にまで凝縮されたその叙述スタイルといい,内容といい,〈天才〉が書いた本であることを痛感させられます.
 野矢先生の翻訳は,日本語として「読める」訳にすることはもちろん,詳しい訳注および索引も付して,この哲学書の魅力を十二分に味わえるように配慮されています.文庫という小さなサイズの本なので,少しでも読みやすくなるように,文字の大きさや行数や行間等,版面にも神経を配りました.コンパクトでありながら充実した本に仕上がっていると思います.
 常に持ち歩いて,折にふれて開き,思索にふけるというのもいいかもしれません.なお,2002年に哲学書房から刊行された野矢先生の『ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む』を合わせて読むと,理解がいっそう深まるかもしれません.
凡例

論理哲学論考

バートランド・ラッセルによる解説

訳者解説
索引
訳注補遺 論理記号の意味について
訳注

書評情報

日本経済新聞(朝刊) 2020年1月4日
毎日新聞(朝刊) 2019年4月14日
UP 2017年4月号
読売新聞(朝刊) 2013年8月4日
図書新聞 2011年1月15日号
朝日新聞(朝刊) 2010年10月27日
リテレール別冊19ことし読む本いち押しガイド2004 2003年12月号
読売新聞(夕刊) 2003年10月11日
朝日新聞(朝刊) 2003年10月5日
信濃毎日新聞(朝刊) 2003年9月28日
週刊朝日 2003年9月19日号
週刊読書人 2003年9月12日号

電子書籍

価格は各電子書籍書店にてご確認ください

ページトップへ戻る