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2024.03.29
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知的生産の技術
学校では知識は教えるけれど知識の獲得のしかたはあまり教えてくれない.メモのとり方,カードの利用法,原稿の書き方など基本的技術の訓練不足が研究能力の低下をもたらすと考える著者は,長年にわたる模索の体験と共同討論の中から確信をえて,創造的な知的生産を行なうための実践的技術についての提案を試みる.
まえがき
はじめに
学校はおしえすぎる/やりかたはおしえない/技術の不足と研究能力/技術ぎらい/知的生産とは/情報産業の時代/生活の技術として/現代人の実践的素養/物質的条件の変化/個人の知的武装/この本のねがい
1 発見の手帳
ダ=ヴィンチの手帳/わかき「天才」たち/発見の手帳/文章でかく/有効な素材蓄積法/発見をとらえる/手帳の構造/一ページ一項目/索引をつくる
2 ノートからカードへ
直輸入の伝統/天皇のノート/ノートの進化/ノートからカードへ/野帳/野外調査法とカード/現地でカードをつくる/共同研究/京大型カード
3 カードとそのつかいかた
カードのおおきさ/紙質と印刷/もってあるく/わすれるためにかく/一枚一項目/分類が目的ではない/歴史の現在化/有限への恐怖/カードへの批判
4 きりぬきと規格化
はじめてのきりぬき/スクラップ・ブック/台紙にはる/仕わけ棚からオープン・ファイルへ/資料を規格化する/先輩のおしえ/むつかしい写真整理/市販品と規格化/規格品ぎらい
5 整理と事務
本居宣長の話/整理と整頓/おき場所の体系化/整理法の模索史/パーキンス先生のこと/垂直式ファイリング/分類項目をどうするか/キャビネット・ファイル/家庭の事務革命/空間の配置をきめる/事務近代化と機械化/秩序としずけさ
6 読 書
よむ技術/よむこととたべること/本ずきのよみべた/ 「よんだ」と「みた」/確認記録と読書カード/読書の履歴書/一気によむ/傍線をひく/読書ノート/本は二どよむ/本は二重によむ/創造的読書/引用について
7 ペンからタイプライターへ
日本語を「かく」/筆墨評論/鉛筆から万年筆へ/かき文字の美学と倫理学/タイプライターのつかいはじめ/手がきをはなれて/ローマ字論の伝統/ことばえらびとわかちがき/文字革命のこころみ/きえた新字論/ローマ字からカナモジへ/カナモジ論の系譜/カナモジ・タイプライター/カナモジへの抵抗/ひらかなだけでかく/ひらかなタイプライター/改良すべき問題点
8 手 紙
情報交換の技術/手紙形式の収れんと放散/形式の崩壊/手紙ぎらい/形式再建のために/あたらしい技法の開発/タイプライターがきの手紙/まちがいなくきれいに/手紙のコピー/住所録は成長する/アドレス・カード
9 日記と記録
自分という他人との文通/魂の記録と経験の記録/自分のための業務報告/バラ紙にかく日記/日記をかんがえなおす/日記と記録のあいだ/記憶せずに記録する/メモをとるしつけ/野帳の日常化/カードにかく日記/個人文書館
10 原 稿
他人のためにかく/訓練の欠如/印刷工事の設計図/出版・印刷関係者の責任/ルールは確立しているか/原稿は原稿用紙にかく/原稿用紙/原稿から印刷へ/わかちがきと原稿/印刷技術をかえる/清書はいらない/かならずコピーする
11 文 章
失文症/行動家の文章ぎらい/才能より訓練/かんがえをまとめる/こざね法/ばらばらの資料をつなぐ/発想の体系的技術/まずわかりやすく/用字・用語の常識/日本語は非論理的か/文章技術の両極/国語教育の問題
おわりに
技術の体系化をめざして/情報時代のあたらしい教育
はじめに
学校はおしえすぎる/やりかたはおしえない/技術の不足と研究能力/技術ぎらい/知的生産とは/情報産業の時代/生活の技術として/現代人の実践的素養/物質的条件の変化/個人の知的武装/この本のねがい
1 発見の手帳
ダ=ヴィンチの手帳/わかき「天才」たち/発見の手帳/文章でかく/有効な素材蓄積法/発見をとらえる/手帳の構造/一ページ一項目/索引をつくる
2 ノートからカードへ
直輸入の伝統/天皇のノート/ノートの進化/ノートからカードへ/野帳/野外調査法とカード/現地でカードをつくる/共同研究/京大型カード
3 カードとそのつかいかた
カードのおおきさ/紙質と印刷/もってあるく/わすれるためにかく/一枚一項目/分類が目的ではない/歴史の現在化/有限への恐怖/カードへの批判
4 きりぬきと規格化
はじめてのきりぬき/スクラップ・ブック/台紙にはる/仕わけ棚からオープン・ファイルへ/資料を規格化する/先輩のおしえ/むつかしい写真整理/市販品と規格化/規格品ぎらい
5 整理と事務
本居宣長の話/整理と整頓/おき場所の体系化/整理法の模索史/パーキンス先生のこと/垂直式ファイリング/分類項目をどうするか/キャビネット・ファイル/家庭の事務革命/空間の配置をきめる/事務近代化と機械化/秩序としずけさ
6 読 書
よむ技術/よむこととたべること/本ずきのよみべた/ 「よんだ」と「みた」/確認記録と読書カード/読書の履歴書/一気によむ/傍線をひく/読書ノート/本は二どよむ/本は二重によむ/創造的読書/引用について
7 ペンからタイプライターへ
日本語を「かく」/筆墨評論/鉛筆から万年筆へ/かき文字の美学と倫理学/タイプライターのつかいはじめ/手がきをはなれて/ローマ字論の伝統/ことばえらびとわかちがき/文字革命のこころみ/きえた新字論/ローマ字からカナモジへ/カナモジ論の系譜/カナモジ・タイプライター/カナモジへの抵抗/ひらかなだけでかく/ひらかなタイプライター/改良すべき問題点
8 手 紙
情報交換の技術/手紙形式の収れんと放散/形式の崩壊/手紙ぎらい/形式再建のために/あたらしい技法の開発/タイプライターがきの手紙/まちがいなくきれいに/手紙のコピー/住所録は成長する/アドレス・カード
9 日記と記録
自分という他人との文通/魂の記録と経験の記録/自分のための業務報告/バラ紙にかく日記/日記をかんがえなおす/日記と記録のあいだ/記憶せずに記録する/メモをとるしつけ/野帳の日常化/カードにかく日記/個人文書館
10 原 稿
他人のためにかく/訓練の欠如/印刷工事の設計図/出版・印刷関係者の責任/ルールは確立しているか/原稿は原稿用紙にかく/原稿用紙/原稿から印刷へ/わかちがきと原稿/印刷技術をかえる/清書はいらない/かならずコピーする
11 文 章
失文症/行動家の文章ぎらい/才能より訓練/かんがえをまとめる/こざね法/ばらばらの資料をつなぐ/発想の体系的技術/まずわかりやすく/用字・用語の常識/日本語は非論理的か/文章技術の両極/国語教育の問題
おわりに
技術の体系化をめざして/情報時代のあたらしい教育
梅棹忠夫 (うめさおただお)
1920-2010年
京都大学理学部卒業 理学博士
京都大学人文科学研究所教授,国立民族学
博物館長を歴任
専攻─民族学,比較文明学
著書─『モゴール族探検記』
『実戦・世界言語紀行』(以上,岩波新書)
『東南アジア紀行』
『文明の生態史観』
『地球時代の日本人』
『日本とは何か─近代日本文明の形成と発展』
『情報の文明学』
『研究経営論』
『情報管理論』
『梅棹忠夫著作集』(全22巻,別巻1)
『行為と妄想─わたしの履歴書』
『山をたのしむ』
『日本探険』
1920-2010年
京都大学理学部卒業 理学博士
京都大学人文科学研究所教授,国立民族学
博物館長を歴任
専攻─民族学,比較文明学
著書─『モゴール族探検記』
『実戦・世界言語紀行』(以上,岩波新書)
『東南アジア紀行』
『文明の生態史観』
『地球時代の日本人』
『日本とは何か─近代日本文明の形成と発展』
『情報の文明学』
『研究経営論』
『情報管理論』
『梅棹忠夫著作集』(全22巻,別巻1)
『行為と妄想─わたしの履歴書』
『山をたのしむ』
『日本探険』
書評情報
季刊 民族学 172号(2020年4月発行・梅棹忠夫生誕100年記念特集)
月刊みんぱく 2020年4月号(評者:小長谷有紀さん、子島 進さん、高野明彦さん、南真木人さん)
朝日新聞(be) 2015年1月10日
週刊現代 2014年3月1日号
日経産業新聞 2013年4月9日
産経新聞 2012年2月6日
毎日新聞(夕刊) 2012年1月18日
週刊現代 2011年4月30日号
日本経済新聞(朝刊) 2011年2月26日
日経MJ 2010年8月13日号
日本経済新聞(朝刊) 2010年7月7日
読売新聞(朝刊) 2009年5月31日
週刊ダイヤモンド 2008年2月9日号
トップポイント 2006年11月号
毎日新聞(朝刊) 2005年1月30日
月刊みんぱく 2020年4月号(評者:小長谷有紀さん、子島 進さん、高野明彦さん、南真木人さん)
朝日新聞(be) 2015年1月10日
週刊現代 2014年3月1日号
日経産業新聞 2013年4月9日
産経新聞 2012年2月6日
毎日新聞(夕刊) 2012年1月18日
週刊現代 2011年4月30日号
日本経済新聞(朝刊) 2011年2月26日
日経MJ 2010年8月13日号
日本経済新聞(朝刊) 2010年7月7日
読売新聞(朝刊) 2009年5月31日
週刊ダイヤモンド 2008年2月9日号
トップポイント 2006年11月号
毎日新聞(朝刊) 2005年1月30日