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実践 日本人の英語

「僕,今日,財布を忘れて310円しか持ってないんだ」さて英語では何と言う? すぐに使える例文が満載!

実践 日本人の英語
著者 マーク・ピーターセン
通し番号 新赤版 1420
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 言語
刊行日 2013/04/19
ISBN 9784004314202
Cコード 0282
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 236頁
在庫 在庫あり

「春休みに,友人と一緒にタイに行きました」「お一人ですか?」「僕,今日,財布を忘れて310円しか持ってないんだ」さて,英語では何と言う? 簡単な日本語でも,英語にする時には落とし穴がいっぱい.でも大丈夫,少しの注意で,正確な,大人にふさわしい英語で表現することができます.すぐに役立つ例文満載,待望の一冊!

 

■著者からのメッセージ

 私が仕事で文章を書く場合、母語の英語で執筆する機会はめったになく、ほとんどが日本語なので、「外国語でものを書くのはむずかしい!」ということは、身にしみてわかっているつもりです。日本人の書いた英文を添削するときも、その気持ちを忘れることはなく、「お互いさま」の精神で取り組んでいます。

 ただ、大学生の英作文にせよ、商談のEメールにせよ、あるいは科学論文にせよ、書き手のちょっとした確認不足のせいで意味が通じない、あるいは稚拙な印象を与えてしまう英語に出会うことが多過ぎて、いつも「もったいないなあ」と感じてしまいます。もう少し「英語の論理」に意識を高めて、日本語に引きずられないよう注意すれば問題がなくなるのに、惜しいなあ、という気持ちです。

 前著『日本人の英語』では、英語の論理を説明してみましたが、今回の『実践 日本人の英語』は、読者がその論理についての自分の「理解度」を確認し、「実際に使える」ところまで一歩を踏み出せる本にしようと考えました。例文や解説も実用性を意識して執筆したつもりです。

 この本が「もったいない」英文を減らす一助になることを祈っています。

マーク・ピーターセン

はじめに
1 「の」の話 ―「AのB」
2 マイ問題 ―「私の~」
3 恋人は何人? ―冠詞と数
4 「なう」あれこれ ―「~している」「~します」
5 動詞のワンツーパンチ ―「入社する」「~を探す」
6 ありえない話 ―「もし~なら」
7 「オンリー」ひとすじ? ―「~だけ」
8 副詞の「立ち位置」 ―「ただ」「ほとんど」
9 接続詞、力くらべ ―「~ので」「~から」「~て」
10 「成り行き」はNG ―「そこで」「結果として」
11 脱・カタコト英語 ―「大人の」英語表現
12 日本語に負けない ―「~と思う」「~など」
おわりに ―3つの「小ワザ」伝授
あとがき
マーク・ピーターセン(Mark Petersen)
アメリカのウィスコンシン州出身。コロラド大学で英米文学、ワシントン大学大学院で近代日本文学を専攻。1980年フルブライト留学生として来日、東京工業大学にて「正宗白鳥」を研究。現在、明治大学政治経済学部教授。
著書に、『日本人の英語』 『続 日本人の英語』 『心にとどく英語』(以上、岩波新書)、『英語の壁』(文春新書)、『日本人が誤解する英語』『マーク・ピーターセンの英語のツボ』(以上、光文社知恵の森文庫)、『表現のための実践ロイヤル英文法』(共著、旺文社)ほか。

書評情報

日本教育新聞 2013年12月9日号

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