アウグスティヌス
「心」の哲学者
ヨーロッパの哲学思想に多大な影響を与えた「西欧の父」.知の探究をとおしてキリスト教の道を歩んだ生涯を描く.
「西欧の父」と讃え称されるアウグスティヌス(354―430).『告白』『神の国』などの著作をはじめ,永遠なる神を前にした人間の「心」を深く見つめるその思索は,自由意志の問題,悪の原因について,そして時間論にまで及ぶ.激動のローマ帝国末期,哲学と信仰を架橋し,知への愛と探究をとおしてキリスト教の道を歩んだ生涯を描く.
はじめに 「心」の哲学者
第Ⅰ章 アフリカに生まれて
1 海を見なかった少年
2 梨盗みの思い出
3 恋を恋して
4 漂泊者の心
第Ⅱ章 遅れてきた青年
1 帝都ミラノにて
2 別離と苦悩
3 光の体験
4 キリスト教への回心
第Ⅲ章 哲学と信仰と
1 カッシキアクム
2 モニカの死
3 神の僕
4 庭園の修道院
第Ⅳ章 一致を求めて
1 『告白』の執筆
2 ドナティスト分派
3 旅と会議と執筆の日々
4 貧者とともに
第Ⅴ章 古代の黄昏
1 ペラギウス論争
2 神の国と地の国
3 最後の仕事
終 章 危機をくぐり抜けて
文献案内
アウグスティヌス略年譜
おわりに
第Ⅰ章 アフリカに生まれて
1 海を見なかった少年
2 梨盗みの思い出
3 恋を恋して
4 漂泊者の心
第Ⅱ章 遅れてきた青年
1 帝都ミラノにて
2 別離と苦悩
3 光の体験
4 キリスト教への回心
第Ⅲ章 哲学と信仰と
1 カッシキアクム
2 モニカの死
3 神の僕
4 庭園の修道院
第Ⅳ章 一致を求めて
1 『告白』の執筆
2 ドナティスト分派
3 旅と会議と執筆の日々
4 貧者とともに
第Ⅴ章 古代の黄昏
1 ペラギウス論争
2 神の国と地の国
3 最後の仕事
終 章 危機をくぐり抜けて
文献案内
アウグスティヌス略年譜
おわりに
出村和彦(でむら かずひこ)
1956年東京都生まれ
1979年東京大学文学部卒業,1989年東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学,岡山大学文学部講師,オーストラリアカトリック大学客員研究教授を経て,
現在─岡山大学大学院社会文化科学研究科教授
専攻─哲学・倫理学・キリスト教思想史
著訳書─『アウグスティヌスを学ぶ人のために』世界思想社(共著),「信仰と行為」(アウグスティヌス著作集27『倫理論集』所収)教文館,『アウグスティヌス伝』P.ブラウン著,教文館など
1956年東京都生まれ
1979年東京大学文学部卒業,1989年東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学,岡山大学文学部講師,オーストラリアカトリック大学客員研究教授を経て,
現在─岡山大学大学院社会文化科学研究科教授
専攻─哲学・倫理学・キリスト教思想史
著訳書─『アウグスティヌスを学ぶ人のために』世界思想社(共著),「信仰と行為」(アウグスティヌス著作集27『倫理論集』所収)教文館,『アウグスティヌス伝』P.ブラウン著,教文館など
書評情報
図書新聞 2018年3月3日号