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マルクス 資本論の哲学

今なお「世界は変わりうる」のか,三度目の《世界革命》は起こりうるか? 全ての変革の原点となる古典的遺産への入門書.

マルクス 資本論の哲学
著者 熊野 純彦
通し番号 新赤版 1696
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 哲学・思想
刊行日 2018/01/19
ISBN 9784004316961
Cコード 0210
体裁 新書 ・ 278頁
在庫 在庫僅少
もし三度目の《世界革命》が起こりうるとして,今なおこの世界の枠組みを規定している資本制について,最も行きとどいた分析を提供しているこの書を踏まえる事なしにはあり得ないだろう.マルクスの原理的な思考の深度と強度,そして「資本制が圧しつぶしてゆくちいさな者たちへの視線」に寄り添いつつ語る,本格的入門書.
まえがき――世界革命と世界革命とのあいだで

第I章  価値形態論――形而上学とその批判
第II章  貨幣と資本――均質空間と剰余の発生
第III章 生産と流通――時間の変容と空間の再編
第IV章  市場と均衡――近代科学とその批判
第V章  利子と信用――時間のフェティシズム
終 章  交換と贈与――コミュール主義のゆくえ

あとがきにかえて――資本論研究の流れにことよせて
熊野純彦(くまの すみひこ)
1958年 神奈川県に生まれる
1981年 東京大学文学部卒業
専攻―倫理学,哲学史
現在―東京大学教授
著書―『レヴィナス入門』(ちくま新書)『レヴィナス』(岩波書店) 『ヘーゲル』(筑摩書房) 『カント』(NHK出版)『差異と隔たり』(岩波書店)『戦後思想の一断面』(ナカニシヤ出版)『メルロ=ポンティ』(NHK出版)『西洋哲学史古代から中世へ』『西洋哲学史近代から現代へ』『和辻哲郎』(岩波新書)『埴谷雄高』(講談社)『マルクス資本論の思考』(せりか書房)『カント美と倫理とのはざまで』(講談社)ほか
訳書―『全体性と無限』(レヴィナス)『共同存在の現象学』(レーヴィット)『存在と時間』(ハイデガー)『物質と記憶』(ベルクソン,以上4点岩波文庫)『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』(カント,作品社)

書評情報

図書新聞 2018年7月21日(第3360号)
日本経済新聞(夕刊) 2018年5月14日

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