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2023.04.26
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ルイ・アルチュセール
行方不明者の哲学
現代思想を代表するマルクス主義理論家か,妻を殺めた狂気の人か.知られざるアルチュセールの哲学.
現代思想を代表するマルクス主義理論家か、妻を殺めた狂気の人か。光と闇の落差がもたらす眩暈のなかに哲学者は姿をくらます。彼にとっては,「行方不明になる」ことが「政治」であった――知られざるアルチュセール(1918―90)の哲学が、「スピノザを読むアルチュセールを読む」というかつてない試みを通して浮かび上がる。
目 次
第一章 行方不明者の生涯
一 理論と経験
二 落差と眩暈――青年期
三 二股をかける哲学者――壮年期
四 危機の炸裂――一九七棚年代以降
第二章 偶然性唯物論とスピノザ――問題の「凝固」
一 偶然性唯物論――晩年の思想?
二 構造とはなにか
三 「錯乱」と「狂気」
四 経験主義
第三章 『資本論を読む』またはスピノザを読む
一 アルチュセールのスピノザ
二 徴候的読解とはなにか
三 神の背中――哲学と宗教
四 「われわれ」は「狂って」いる
第四章 構造から〈私〉と国家へ
一 「錯乱」するアルチュセール
二 原因の劇場
三 「イデオロギーと国家のイデオロギー装置」再考
四 〈私〉と国家
第五章 スピノザから遠く離れて
一 『神学政治論』でも『政治論』でもなく
二 哲学,政治,歴史
三 起源,深淵,個人/狂人――フーコーと共闘する
四 国家の政治――フーコーと対立する
五 自伝という「政治」――「佐川くん」にならずピエール・リヴィエールになるために
本書において使用した文献
謝 辞
第一章 行方不明者の生涯
一 理論と経験
二 落差と眩暈――青年期
三 二股をかける哲学者――壮年期
四 危機の炸裂――一九七棚年代以降
第二章 偶然性唯物論とスピノザ――問題の「凝固」
一 偶然性唯物論――晩年の思想?
二 構造とはなにか
三 「錯乱」と「狂気」
四 経験主義
第三章 『資本論を読む』またはスピノザを読む
一 アルチュセールのスピノザ
二 徴候的読解とはなにか
三 神の背中――哲学と宗教
四 「われわれ」は「狂って」いる
第四章 構造から〈私〉と国家へ
一 「錯乱」するアルチュセール
二 原因の劇場
三 「イデオロギーと国家のイデオロギー装置」再考
四 〈私〉と国家
第五章 スピノザから遠く離れて
一 『神学政治論』でも『政治論』でもなく
二 哲学,政治,歴史
三 起源,深淵,個人/狂人――フーコーと共闘する
四 国家の政治――フーコーと対立する
五 自伝という「政治」――「佐川くん」にならずピエール・リヴィエールになるために
本書において使用した文献
謝 辞
市田良彦(いちだ よしひこ)
1957年生まれ.神戸大学大学院国際文化学研究科教授.著書に,『存在論的政治――反乱・主体化・階級闘争』(航思社),『革命論――マルチチュードの政治哲学序説』『アルチュセール ある連結の哲学』『闘争の思考』(以上,平凡社),『ランシエール 新〈音楽の哲学〉』(白水社)など.訳書にルイ・アルチュセール『終わりなき不安夢――夢話1941‒1967(附:二人で行われた一つの殺人)』(書肆心水),『哲学においてマルクス主義者であること』(航思社),『政治と歴史――エコール・ノルマル講義 1955‒1972』(共訳,平凡社),『哲学・政治著作集』全2巻(共訳,藤原書店)など.
1957年生まれ.神戸大学大学院国際文化学研究科教授.著書に,『存在論的政治――反乱・主体化・階級闘争』(航思社),『革命論――マルチチュードの政治哲学序説』『アルチュセール ある連結の哲学』『闘争の思考』(以上,平凡社),『ランシエール 新〈音楽の哲学〉』(白水社)など.訳書にルイ・アルチュセール『終わりなき不安夢――夢話1941‒1967(附:二人で行われた一つの殺人)』(書肆心水),『哲学においてマルクス主義者であること』(航思社),『政治と歴史――エコール・ノルマル講義 1955‒1972』(共訳,平凡社),『哲学・政治著作集』全2巻(共訳,藤原書店)など.
書評情報
日本経済新聞(朝刊) 2018年11月17日
朝日新聞(朝刊) 2018年10月20日
朝日新聞(朝刊) 2018年10月20日