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〈できること〉の見つけ方

全盲女子大生が手に入れた大切なもの

誰もが必要とされている!

〈できること〉の見つけ方
著者 石田 由香理
通し番号 ジュニア新書 791
ジャンル 書籍 > 岩波ジュニア新書 > 生活・生き方
刊行日 2014/11/20
ISBN 9784005007912
Cコード 0236
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 182頁
在庫 在庫僅少

視覚障害を理由に将来の可能性を否定され,傷つき悩んだ10代の頃.果たして彼女はどのように壁を乗り越えたのでしょうか.盲学校での生活,受験勉強,キャンパスライフ,フィリピン留学…,様々な経験を通して自らの可能性を広げていく姿をたどりながら,誰もが生きやすい共生社会のありかたを考えます.


■内容紹介
 視覚障害を理由に将来の可能性を否定された著者,石田由香理さんが,盲学校を卒業後,大学進学,海外留学などを経て,壁を乗り越え,自らの可能性を広げていった過程をたどります.
 石田さんは何をきっかけに〈できること〉を見つけていったのでしょうか. 誰もが必要とされる社会とはどのような社会なのでしょうか.
 インクルーシブ教育の研究者であり石田さんのよき理解者である西村幹子先生の体験的共生社会論”を窓口にして,私たちにとって望ましい社会のあり方を考えます.
 ぜひご一読ください.

はじめに 人との出会いが教えてくれること
1.一通のメール
2.常識を覆された出来事その① 授業でのワンシーン
3.常識を覆された出来事その② 本当のバリアって何?
4.常識を覆された出来事その③ がんばる意味

1章 私がいたら邪魔?
1.生い立ち
2.存在否定
3.大学受験をめぐって
4.信じ続けてくれた人

2章 自ら壁を作っていたかも知れない最初の一年 
1.友達は沢山いたけれど
2.けっきょく必要とされていない?
3.堕落
4.フィリピンへのスタディツアー

3章 みんなの「できること」を見つけたい
1.小さな成功が自信につながる
2.やっと見つけた「できること」
3.私の経験も役に立つ?
4.可能性を信じたい
5.基準なんて無いかも知れない
6.折り紙で自信を取り戻す

4章 見方が変われば景色が変わる
1.以前と何が変わったの?
2.小さな親切のエピソード
3.可能性を広げる
4.共生って何だろう?
5.みんなの優しさが力になる

5章 誰にでもできることがある社会を求めて
1.選択肢を拡大する力――ケイパビリティ
2.葛藤するアイデンティティ――何が障害をつくるのか
3.「インクルーシブな社会」とは

おわりに 誰もが必要とされている
石田 由香理(いしだ ゆかり)
1989年生まれ.1歳3カ月で網膜芽細胞腫により両眼を摘出し全盲となる.
和歌山県立和歌山盲学校,筑波大学附属視覚特別支援学校卒業後,1年浪人し国際基督教大学教養学部に入学.2014年3月に大学を卒業後,9月より英国サセックス大学教育系大学院修士課程在籍.

西村 幹子(にしむら みきこ)
1972年生まれ.米国コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジ博士課程修了(Ed.D.).専門は,国際教育開発論,教育社会学.国際協力機構ジュニア専門員,国際開発コンサルタント,神戸大学大学院国際協力研究科准教授等を経て,現在,国際基督教大学教養学部上級准教授.

書評情報

Clinical Study 2017年8月号

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