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2019.12.09
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農学が世界を救う!
食料・生命・環境をめぐる科学の挑戦
くらしを豊かにし,自然環境を保全し,生き物たちの役に立つ――.地球全体から顕微鏡で見る世界まで,農学には可能性と夢がある!
研究対象は,地球全体から顕微鏡で見る世界まで! 人びとの暮らしを豊かにし,自然環境を保全し,生物たちの役に立つ.そんな可能性を秘めた夢のある学問――それが「農学」です.本書では,農業経済学,生命科学,食料や環境科学など,農学に含まれるさまざまな分野の第一人者が,その研究成果や未来を語ります.
はじめに
第1章 農学って,どんな学問?……………生源寺眞一
1 まるで小さな大学
2 ものづくりと農学
3 環境科学としての農学
4 経済学の有効域
第2章 いま,農学が社会から求められていること……………生源寺眞一
1 食料問題とどう向き合うか
2 経済成長とどう向き合うか
3 環境問題とどう向き合うか
4 農業農村とどう向き合うか
【コラム】
2―1 虹色の革命
2―2 蚕で外貨獲得
2―3 沈黙の春
第3章 食料科学の新たな役割を考える……………太田寛行
1 食料科学って何だろう
2 化学でとらえる農作物生産
3 窒素をめぐる化学の展開と食料生産
4 窒素固定微生物の発見と利用
5 化学の力で病虫害を防ぐ
6 生物の機能を発見して農薬の使用を減らす
7 土壌生物と作物生産の関係
8 無肥料栽培でも作物は育つか
9 根にすみつく微生物を利用する
10 農業と地球温暖化
11 農地から発生するメタンと一酸化二窒素
12 水資源と作物生産
13 農業の多面性とバイオ燃料
14 再び,食料科学って何だろう
【コラム】
3―1 ダーウィンのミミズ研究
3―2 ウシの「げっぷ」と地球温暖化の関係
3―3 多年生作物の試み
3―4 コメの品種改良
3―5 低温で生息する魚と,低温で活性の高い酵素(執筆 橘勝康)
第4章 生命科学へのいざない……………髙橋伸一郎・竹中麻子
1「生命科学」と「農学」
2「生命科学」を支える新しい技術
3 生命を維持するしくみ
4 インスリン様活性と動物の一生
5 栄養状態とインスリン様活性
6「生命科学」と農学のミッション
第5章 環境科学の挑戦……………安田弘法
1 環境科学って何だろう
2 生物による生態系サービスと農業との関わり
3 環境保全と生物を活用する農業
4 無肥料無農薬無除草剤でコメ作りに挑戦
5 海外からの生き物とそれが私たちの生活に与える影響
6 生物群集での多様な生物の役割
7 農業生態系での生物多様性の役割
8 自然環境の破壊と修復及びその影響
9 環境科学の挑戦
【コラム】
5―1 導入糞虫によるオーストラリアでの糞公害の解消
あとがき
第1章 農学って,どんな学問?……………生源寺眞一
1 まるで小さな大学
2 ものづくりと農学
3 環境科学としての農学
4 経済学の有効域
第2章 いま,農学が社会から求められていること……………生源寺眞一
1 食料問題とどう向き合うか
2 経済成長とどう向き合うか
3 環境問題とどう向き合うか
4 農業農村とどう向き合うか
【コラム】
2―1 虹色の革命
2―2 蚕で外貨獲得
2―3 沈黙の春
第3章 食料科学の新たな役割を考える……………太田寛行
1 食料科学って何だろう
2 化学でとらえる農作物生産
3 窒素をめぐる化学の展開と食料生産
4 窒素固定微生物の発見と利用
5 化学の力で病虫害を防ぐ
6 生物の機能を発見して農薬の使用を減らす
7 土壌生物と作物生産の関係
8 無肥料栽培でも作物は育つか
9 根にすみつく微生物を利用する
10 農業と地球温暖化
11 農地から発生するメタンと一酸化二窒素
12 水資源と作物生産
13 農業の多面性とバイオ燃料
14 再び,食料科学って何だろう
【コラム】
3―1 ダーウィンのミミズ研究
3―2 ウシの「げっぷ」と地球温暖化の関係
3―3 多年生作物の試み
3―4 コメの品種改良
3―5 低温で生息する魚と,低温で活性の高い酵素(執筆 橘勝康)
第4章 生命科学へのいざない……………髙橋伸一郎・竹中麻子
1「生命科学」と「農学」
2「生命科学」を支える新しい技術
3 生命を維持するしくみ
4 インスリン様活性と動物の一生
5 栄養状態とインスリン様活性
6「生命科学」と農学のミッション
第5章 環境科学の挑戦……………安田弘法
1 環境科学って何だろう
2 生物による生態系サービスと農業との関わり
3 環境保全と生物を活用する農業
4 無肥料無農薬無除草剤でコメ作りに挑戦
5 海外からの生き物とそれが私たちの生活に与える影響
6 生物群集での多様な生物の役割
7 農業生態系での生物多様性の役割
8 自然環境の破壊と修復及びその影響
9 環境科学の挑戦
【コラム】
5―1 導入糞虫によるオーストラリアでの糞公害の解消
あとがき
生源寺眞一(しょうげんじ・しんいち)
1951年生.東京大学農学部卒業.農学博士.専門は農業経済学.国の研究機関で農業の現場と密に交流し,東京大学・名古屋大学で教鞭をとった経験をベースに,現在は福島大学に農学系学部を新設する仕事に従事.著書に『日本農業の真実』(ちくま新書),『農業と人間』(岩波現代全書)など.
太田寛行(おおた・ひろゆき)
1954年生.東北大学大学院農学研究科博士課程修了.農学博士.現在,茨城大学農学部教授.土壌微生物に焦点をあて,三宅島火山噴火後の環境再生や,畑地での農法と温室効果ガス発生の関係等を研究している.著書に『農学入門』(共編著,養賢堂),『微生物の地球化学』(共訳,東海大学出版部)など.
安田弘法(やすだ・ひろのり)
1954年生.名古屋大学大学院農学研究科博士課程修了.農学博士.現在,山形大学農学部教授.自然のバランスの機構の解明をライフワークとし,現在は,無肥料・無農薬・無除草剤で淡水生物の機能を活用しておいしいお米を多く収穫する研究に従事.著書に『生態学入門』(共著,東京化学同人)など.
髙橋伸一郎(たかはし・しんいちろう)
1959年生.東京大学大学院農学系研究科博士課程修了.農学博士.現在,東京大学大学院農学生命科学研究科准教授.人類の役に立つバイオサイエンスに関わりたいと思い農学の道を選んだが,最近は,100年後の地球上の生物の共生のための科学に貢献したいと考え,教育・研究に携わっている.
竹中麻子(たけなか・あさこ)
1964年生.東京大学大学院農学系研究科修士課程修了.農学博士.現在,明治大学農学部教授.著書に『わかりやすい食品化学』(共著,三共出版),『栄養科学イラストレイテッド 分子栄養学』(共著,羊土社)など.
橘 勝康(たちばな・かつやす)
1955年生.徳島大学大学院栄養学研究科博士後期課程修了.保健学博士.現在,長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科教授.著書に『養殖魚の価格と品質』(共編著,恒星社厚生閣)など.
1951年生.東京大学農学部卒業.農学博士.専門は農業経済学.国の研究機関で農業の現場と密に交流し,東京大学・名古屋大学で教鞭をとった経験をベースに,現在は福島大学に農学系学部を新設する仕事に従事.著書に『日本農業の真実』(ちくま新書),『農業と人間』(岩波現代全書)など.
太田寛行(おおた・ひろゆき)
1954年生.東北大学大学院農学研究科博士課程修了.農学博士.現在,茨城大学農学部教授.土壌微生物に焦点をあて,三宅島火山噴火後の環境再生や,畑地での農法と温室効果ガス発生の関係等を研究している.著書に『農学入門』(共編著,養賢堂),『微生物の地球化学』(共訳,東海大学出版部)など.
安田弘法(やすだ・ひろのり)
1954年生.名古屋大学大学院農学研究科博士課程修了.農学博士.現在,山形大学農学部教授.自然のバランスの機構の解明をライフワークとし,現在は,無肥料・無農薬・無除草剤で淡水生物の機能を活用しておいしいお米を多く収穫する研究に従事.著書に『生態学入門』(共著,東京化学同人)など.
髙橋伸一郎(たかはし・しんいちろう)
1959年生.東京大学大学院農学系研究科博士課程修了.農学博士.現在,東京大学大学院農学生命科学研究科准教授.人類の役に立つバイオサイエンスに関わりたいと思い農学の道を選んだが,最近は,100年後の地球上の生物の共生のための科学に貢献したいと考え,教育・研究に携わっている.
竹中麻子(たけなか・あさこ)
1964年生.東京大学大学院農学系研究科修士課程修了.農学博士.現在,明治大学農学部教授.著書に『わかりやすい食品化学』(共著,三共出版),『栄養科学イラストレイテッド 分子栄養学』(共著,羊土社)など.
橘 勝康(たちばな・かつやす)
1955年生.徳島大学大学院栄養学研究科博士後期課程修了.保健学博士.現在,長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科教授.著書に『養殖魚の価格と品質』(共編著,恒星社厚生閣)など.
書評情報
The Community(第一生命財団 機関誌) NO.160(2018年5月発行)
しんぶん赤旗 2018年2月6日
広報かづの 2018年2月号
徳島新聞 2017年12月17日
日本農業新聞 2017年12月10日
週刊文春 2017年11月30日号
しんぶん赤旗 2018年2月6日
広報かづの 2018年2月号
徳島新聞 2017年12月17日
日本農業新聞 2017年12月10日
週刊文春 2017年11月30日号