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新版 漱石論集成

思想家柄谷行人にとって思考の原点であった漱石に関する評論,講演録等を精選し,集成.多面的な切り口からせまる漱石論の決定版.

新版 漱石論集成
著者 柄谷 行人
通し番号 学術370
ジャンル 書籍 > 岩波現代文庫 > 学術
刊行日 2017/11/16
ISBN 9784006003708
Cコード 0195
体裁 A6 ・ 並製 ・ カバー ・ 432頁
在庫 在庫あり
「マルクスを読むように漱石を読んできた」と自ら語るように,漱石はつねに柄谷行人の思考の原点であり続けてきた.群像新人文学賞を受賞した代表作「意識と自然」(1969年)から90年代に至るまでの著者の漱石に関する評論,講演録,エッセイ等を集め,その思考の軌跡をたどる.多面的な切り口からせまる,漱石論の決定版.
漱石試論 Ⅰ
 意識と自然
 内側から見た生
 階級について
 文学について

漱石試論 Ⅱ
 漱石とジャンル
 漱石と「文」

漱石試論 Ⅲ
 詩と死――子規から漱石へ
 漱石の作品世界

作品解説
 『門』
 『草枕』
 『それから』
 『三四郎』
 『明暗』
 『虞美人草』
 『彼岸過迄』
 『道草』

講演その他
 漱石の多様性 講演――『こゝろ』をめぐって
 淋しい「昭和の精神」
 漱石とカント

岩波現代文庫版あとがき
初出一覧
柄谷行人(からたに こうじん)
1941年兵庫県尼崎市生まれ.評論家.東京大学経済学部卒業,同大学大学院英文学修士課程修了.法政大学教授,近畿大学教授,コロンビア大学比較文学科客員教授などを歴任.著書に,『定本 日本近代文学の起源』『トランスクリティーク――カントとマルクス』『世界史の構造』(以上,岩波現代文庫)『倫理21』(平凡社)『探究 I』『探究 II』(講談社学術文庫)ほか多数.
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