自由という牢獄
責任・公共性・資本主義
大澤自由論の理論的な輪郭が最もクリアに提示される主著が文庫に.河合隼雄学芸賞受賞作.
現代社会を覆う閉塞感は,どこからくるのか.大澤自由論の理論的な輪郭が最もクリアに提示される主著が文庫に.「自由の牢獄」「責任論」「〈公共性〉の条件」の三つの章と,ドストエフスキーも援用しながら自由の困難の源泉を探り当て,〈自由〉の新しい概念を提起する章とで構成.河合隼雄学芸賞受賞作.
はじめに
第1章 自由の牢獄――リベラリズムを超えて
1 リベラリズムの時代
2 自由の困難
3 身体の所有
4 閉塞であるような解放
5 無罪性と有責性
6 自由の可能条件
7 リベラリズム・アフター・リベラリズム
第2章 責任論――自由な社会の倫理的根拠として
1 責任の不発化
2 リスク社会
3 責任のもう一つの可能性
4 いくつかの提案
第3章 〈公共性〉の条件――自由と開放をいかにして両立させるのか
1 幽霊という敵
2 現れの空間
3 公共性の危機
4 「公」と「公界」
5 類と生命
6 〈普遍的公共性〉に向けて
7 もうひとつの民主主義
第4章 不・自由を記述する赤インク
1 不・自由を伝える赤インクがない
2 資本主義における格差問題
3 形式という剰余
4 自由の蒸発
5 神さえいれば
6 大審問官に応える
岩波現代文庫版あとがき
初出一覧
第1章 自由の牢獄――リベラリズムを超えて
1 リベラリズムの時代
2 自由の困難
3 身体の所有
4 閉塞であるような解放
5 無罪性と有責性
6 自由の可能条件
7 リベラリズム・アフター・リベラリズム
第2章 責任論――自由な社会の倫理的根拠として
1 責任の不発化
2 リスク社会
3 責任のもう一つの可能性
4 いくつかの提案
第3章 〈公共性〉の条件――自由と開放をいかにして両立させるのか
1 幽霊という敵
2 現れの空間
3 公共性の危機
4 「公」と「公界」
5 類と生命
6 〈普遍的公共性〉に向けて
7 もうひとつの民主主義
第4章 不・自由を記述する赤インク
1 不・自由を伝える赤インクがない
2 資本主義における格差問題
3 形式という剰余
4 自由の蒸発
5 神さえいれば
6 大審問官に応える
岩波現代文庫版あとがき
初出一覧
大澤真幸(おおさわ まさち)
一九五八年生まれ.社会学者.東京大学大学院社会学研究科博士課程修了.社会学博士.千葉大学文学部助教授,京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任.著書に,『不可能性の時代』,『夢よりも深い覚醒へ─―3・11後の哲学』(以上,岩波新書),『ナショナリズムの由来』(毎日出版文化賞),『〈自由〉の条件』,『〈世界史〉の哲学(古代篇,中世篇,近世篇,東洋篇,イスラーム篇)』(以上,講談社)他,多数.
一九五八年生まれ.社会学者.東京大学大学院社会学研究科博士課程修了.社会学博士.千葉大学文学部助教授,京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任.著書に,『不可能性の時代』,『夢よりも深い覚醒へ─―3・11後の哲学』(以上,岩波新書),『ナショナリズムの由来』(毎日出版文化賞),『〈自由〉の条件』,『〈世界史〉の哲学(古代篇,中世篇,近世篇,東洋篇,イスラーム篇)』(以上,講談社)他,多数.