僕は,そして僕たちはどう生きるか

群れが大きく激しく動く,その一瞬前にも,自分を保っているために――21世紀のコペル君,しなやかに悩む.

僕は,そして僕たちはどう生きるか
著者 梨木 香歩
通し番号 文芸258
ジャンル 書籍 > 岩波現代文庫 > 文芸
日本十進分類 > 文学
刊行日 2015/02/17
ISBN 9784006022587
Cコード 0193
体裁 A6 ・ 280頁
定価 990円
在庫 在庫あり
やあ.よかったら,ここにおいでよ.気に入ったら,ここが君の席だよ――『君たちはどう生きるか』の主人公にちなんで「コペル」と呼ばれる14歳の「僕」.ある朝,染織家の叔父「ノボちゃん」がやって来て,学校に行くのをやめた「ユージン」に会いに行くことに…….そこから始まる,かけがえのない一日の物語.(解説=澤地久枝)


■内容紹介
 やあ.よかったら,ここにおいでよ.気に入ったら,ここが君の席だよ.
 吉野源三郎の名作『君たちはどう生きるか』(1937年8月,日中戦争開始直後に発行)の主人公にちなんで「コペル」と呼ばれる14歳の僕.ある朝,染織家の叔父ノボちゃんがやって来て,学校に行くのをやめた親友ユージンに会いに行くことに…….そこから始まるかけがえのない1日の物語.
 吉野源三郎の「コペル」から約80年.再び戦争の足音が聞えるこの時代に,梨木香歩の「コペル」がわれわれに問いかける――「僕は,そして僕たちはどう生きるか」.
僕は,そして僕たちはどう生きるか

参考文献
解説 澤地久枝
梨木香歩(なしき・かほ)
1959年生まれ.作家.小説に『西の魔女が死んだ』『家守綺譚』『沼地のある森を抜けて』『冬虫夏草』(以上,新潮社),『村田エフェンディ滞土録』『雪と珊瑚と』(以上,角川書店),『f 植物園の巣穴』(朝日新聞出版),『ピスタチオ』(筑摩書房),『海うそ』(岩波書店)など,エッセイに『春になったら莓を摘みに』『渡りの足跡』『ぐるりのこと』『エストニア紀行』『鳥と雲と薬草袋』(以上,新潮社),『水辺にて』(筑摩書房),『「秘密の花園」ノート』(岩波書店)など,翻訳に『ある小さなスズメの記録』(文藝春秋)などがある.

書評情報

東京新聞 2018年4月7日
北海道新聞 2018年1月14日
日本のフェミニズム 性の戦い編(北原みのり責任編集) 2017年
しんぶん赤旗 2015年6月7日
朝日新聞(朝刊) 2015年4月26日
北海道新聞(朝刊) 2015年4月26日
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