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夜長姫と耳男

姫の笑顔こそ真に怖ろしい

夜長姫と耳男
著者 近藤 ようこ 漫画 , 坂口 安吾 原作
通し番号 文芸293
ジャンル 書籍 > 岩波現代文庫 > 文芸
刊行日 2017/10/17
ISBN 9784006022938
Cコード 0179
体裁 A6 ・ 並製 ・ カバー ・ 278頁
在庫 在庫あり
長者の一粒種として慈しまれる夜長姫.黄金をしぼらせ,したたる露で産湯をつかわせたので,姫の身体は光りかがやき,黄金の香りがすると言われていた.飛騨随一の匠の弟子で,大きな耳を持つ耳男は,姫が十三歳の時,姫のために弥勒菩薩像を造るよう長者から命じられる.美しく,無邪気な姫の笑顔に魅入られた耳男は,次第に残酷な運命に巻き込まれていく.〔カラー6頁〕
第一話 長者の招き
第二話 ウマミミ
第三話 江奈古
第四話 斧と懐剣(其の一)
第五話 斧と懐剣(其の二)
第六話 モノノケ
第七話 元 日
第八話 疱瘡神
第九話 高楼の蛇
最終話 青 空

あとがき
岩波現代文庫あとがき
近藤ようこ(こんどう ようこ)
1957年新潟市生まれ.漫画家.折口民俗学への関心から國學院大學に進学し,在学中に漫画家としてデビュー.中世の説経節を積極的に漫画に描き,また坂口安吾『戦争と一人の女』,折口信夫『死者の書』,夏目漱石『夢十夜』などの漫画化に取り組む.『水鏡綺譚』『説経 小栗判官』『ルームメイツ』『アカシアの道』など作品多数.

坂口安吾(さかぐち あんご)
1906-1955年.新潟市生まれ.作家.『白痴』『堕落論』など.『夜長姫と耳男』は『桜の森の満開の下』と並んで安吾文学の最高峰と言われる.

書評情報

読売新聞(朝刊) 2017年11月12日
読売新聞デジタル 2017年10月29日配信

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