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無冠の父

舞台は戦中戦後の淡路島.「生涯巡査」だった実父をモデルに著者が遺した珠玉の物語.解説=長嶋有

無冠の父
著者 阿久 悠
通し番号 文芸299
ジャンル 書籍 > 岩波現代文庫 > 文芸
刊行日 2018/07/18
ISBN 9784006022990
Cコード 0193
体裁 A6 ・ 並製 ・ カバー ・ 292頁
在庫 在庫あり
「私の父の深沢武吉は,生涯巡査であった」.戦中から戦後初期の淡路島.小さな駐在所に身を寄せ合う,ある一家のささやかな幸福と戦争の傷痕.――実父をモデルに著者が遺した珠玉の物語は,父親とは何か,時代の激変のなかの家族,人間の矜持,生きることの諦観と希望とは何かを問いかけてやまない.解説=長嶋有
第一章 訃 報
第二章 巡 査
第三章 俳 句
第四章 肖 像
第五章 格 言

解 説……………長嶋 有
阿久 悠(あく ゆう)
1937-2007.本名・深田公之.兵庫県淡路島に生まれる.明治大学文学部を卒業後,広告代理店に勤務して番組企画・CF制作に関わった後,フリーとなり作詞を中心とした文筆活動に入る.作詞代表作に「また逢う日まで」「津軽海峡・冬景色」「北の宿から」等.小説に『瀬戸内少年野球団』ほか,エッセイに『書き下ろし歌謡曲』『愛すべき名歌たち』(以上,岩波新書),『作詞入門』(岩波現代文庫)等がある.
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